garop-rabit 臨床心理士の日誌

臨床心理士という仕事をしています。仕事のことやキャリアのことを中心に書きたいと思っています

臨床心理士の就活のはなし(大学院生のとき)

みなさんこんばんは。日曜日ももうすぐ終わってしまい、また1週間が始まろうとしています。ちょっと気を抜いたらブログの更新が止まってしまいました。

習慣を変える事はなかなか難しいものですね。

修士論文を書いているM2の人はそろそろ慌ただしくなってくる頃でしょうか。

1年目、くらいの方はそろそろ臨床心理士試験の1次試験の結果が出てくる頃でしょうか。2年目以降の人は、季節や気候的にも少し余裕が出てきたり、学会シーズンで忙しくされている方もいるかもしれないですね。

 

今日から何回かに分けて臨床心理士の就活をテーマに少し書いてみたいと思います。

最近は一般企業やEAPの会社などでも臨床心理士が雇用されるようになって、就活も一般的な就活に近いものになってきたのかもしれませんが、それでもまだまだ専門職として狭き門に沢山の人が応募する状況は変わっていないのだろうなと思います。

 

大学院生の頃、私はこの時期は新卒として幾つか公務員系の医療機関の試験を受けたりしていましたが中々上手く行かない事が多かったなと思います。周囲にはこの頃に就職先を見つけて、修論も着実に進めて・・・という同級生が居たりしたので結構焦っていたように思います。

「え!?早くない??」と思われる方もいるかもしれませんが、地方で新卒を採用しようとしている医療機関はこの時期には春採用の求人を出し始めますし、公務員系は既に終わりかけてます。(というか、心理士は春先の採用がこの時期以降が多いので、世間のシューカツに比べたら随分のんびりではありますが・・・)

 

それでもやはり多くの人は1月の上旬に修論を出して、それから活動をし始める人が多いのだと思います。周囲の人もそんな感じなのでなんとなく安心感がありますよね。

「周りもこのペースだし、自分も少しゆっくりでも良いかも」

なんて言う、ふわっとした「大丈夫なんじゃないか」という気持ちも出てきて当然と思います。

 

でも、もし仮に時空を遡って過去の時分にアドバイスできるなら、「今からやっとけ!興味のある分野だけでも良いから!!」って言ってあげたいです。

修論出してから公募として求人が出ていて、若手が応募できるところはかなりの倍率になります!!研究室の縦のつながりがしっかりしてて、とか、有能で実習先の方から「もし良かったら、来年来ない??」とか言われちゃう幸運な例はやはり少数で、多くの人は最初の臨床現場を確保する事で随分苦労すると思います。

 

ここまで読むと、何だか若い人の不安を煽るだけになってしまうので、じゃあ、どうしたら良いのかという事を少し書いておこうと思います。

①履歴書や就活のお作法は知っておこう!

当たり前のことですが、一般的な就活を経験しないで学生を続けているM2は企業向けのセミナーや大学のキャリアガイダンスで耳にしていて当然のお作法を知らなかったりします。暇な時間に少し調べるだけで良いと思いますし、周囲の先輩などいたら、就活の時にどんなふうにしてたか聞いてみるのも良いと思います。

 

②どんな仕事をしたいのか、ざっくりと考えておこう。

これは、具体的な臨床現場でどんなことをしたいか、どんな人を対象に援助者として生きて行きたいかということもそうだと思うし、もっと自分の生活の在り方として、どんな生活をしたいかを考えておく必要があるかなと思います。

東京とか、首都圏だとどうしても仕事が無いのだけど、少し地方に行くと案外仕事はあったりします。実家で過ごすとか、一人暮らしとか、自分の周りで自分を支えてくれる人の存在とか、そういう事を考えながら、どんな生き方をしていきたいか考えておくことは必要なのかもしれないなと思います。

 

私のときも、就職先がなかなか見つからずに悩んでいた時、ある人が仕事を紹介して下さいました。当時住んでいた場所からは2時間以上離れた場所で、仕事内容としてもその当時思い描いていた事とは少し相違があったりしました。

とても悩んだし、全くの知らない環境に身を置くことにかなりの不安を感じて結局応募する事すら出来ずに時間が過ぎてしまったのですが、その頃から、自分のキャリアをちゃんと考えておけば良かったなと思ったりした次第です。

 

今回はここまで書いて、後日編集したり続編を書いたりしたいなと思っています。

お読みくださりありがとうございました。

また1週間、ほどほどにやっていきましょう。